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私が釣行する紀東から南紀は、本州最南端の潮岬を代表に好釣り場が目白押しである。但しその分、釣り人も多く、一日のコマセの量は相当なもので、対象となるグレも簡単には食いついてくれないのが現実です。 こういった状況に対しては、釣り人の方から釣り場の条件により対応をしていかなければ、好漁に恵まれないといえます。そして、より良い対応とは、釣り場の選択、タックルの選択、コマセの作り方、といった事です。

@釣り場選択の基準
 紀伊半島周辺ならグレはどの釣り場にもいます。型も似たようなものですが、どちらかというと南紀の方が平均に型が良いと思われます。釣り人の数も、交通不便な南紀方面の方が少なく、何日も釣り客が入らない地区があるほどです。こういったことから、好釣果を得るためには、南紀の穴場を探せ、というのが結論です。
 ちなみに、現在釣り人が少なく、釣果が安定しているのは、那智勝浦町の宇久井、湊浦、下里の各地区です。那智勝浦といえば地名の知名度は相当なものですが、釣り人の数はそれに反比例して極端に少ないのが現状で、平日ともなれば10人以下の釣り人しか渡礁していません。どの釣り場も一級磯を数多く有していて、確実にその磯に上がる事ができるわけです。
 具体的には宇久井の直列五島、勝浦の山成は、釣行の度に40cm以上の釣果を得ています。情報に気を配り、平日に釣行する事をお勧めします。

Aタックル
紀東用タックル
ロッド スーパーインターラインメガドライ1.2号
リール トーナメントZ2500LBC
道糸 イソセンサー(PE)1.5号
アストロングレイト(ナイロン)2号
ハリス タフロンZ1.5〜2号
ハリ 一発グレ6号
速攻グレ5〜7号
予備竿にガイド竿の1.5号クラスを持っていきます。

南紀用タックル
ロッド スーパーインターラインメガドライ1.5号
リール トーナメントZ2500LBC
道糸 イソセンサー(PE)1.5号
アストロングレイト(ナイロン)2.5号にアップ!
ハリス タフロンZ1.7〜2.5号にアップ!

太いほうから釣り始め、状況によって取り替えていきます。

Bコマセの作り方
コマセは時期に応じて変えていますが2つのパターンでほぼ対応する事ができます。
  <11月〜1月頃>
水温が徐々に低下してくるシーズンです。
(用意するもの)
オキアミ 6kg
クロパン 1袋
強力グレZど遠投
(あるいはグレジャックスーパーライト) 1袋
(作り方)
オキアミオンリーで6kgを用意し、半分を完全に潰し、残りの半分は形を残し、それにクロパン1袋を混ぜ合わせる。ど遠投かスーパーライトをクールバッグに入れて磯上がりし、現場で足して使います。

<2月〜3月>
水温が下がり、安定したシーズンです。
(用意するもの)
アミエビ 4kg
オキアミ 3kg
クロパン 2袋
強力グレZど遠投 1袋
(作り方)
アミエビ4kgを完全に溶かしたものに、クロパン1袋、ど遠投1/2袋を混ぜ合わせ、更に、潰さないオキアミ3kgを形を崩さないように混ぜます。磯に上がってからど遠投1/2を足せるようにします。また、釣り人が少なく、コマセの入っていない釣り場には、オキアミ3kg、クロパン1/2袋を現場で追加して作ります。
集魚材はいろいろなメーカーから沢山発売されていますが私はこのパターンで成功していますので是非参考にして下さい。

C釣り方

 このところ何年かグレの食うタナが2.5ヒロ〜4ヒロの間で安定しており、完全フカセが有利です。釣り始めるとき、ハリスを竿1本分取り、ゼロウキの固定でコマセを縦引きに打ち込んで、サシエサがその先端に位置するように仕掛けを入れ、コマセの落下速度に合うように、道糸に張りを加えながら落とし込んでいきます。この時仕掛けをダイレクトにコマセの中に投入すると、グレを脅かしてしまうので、沖、あるいは潮下の離れたところに仕掛けを打ち込んで道糸を張って待機させ、コマセを打ってから引きずり込んでくるようにする。グレの来るタイミングがコマセを打ってから早い場合は早く、遅い場合は遅らせれば、エサを拾っているタナにサシエサが合うというわけです。型の良いグレを選んで釣る場合もこれを応用してそのタナに合うように落とし込んで下さい。コッパグレしか見えない場合は、もっと遅らせるか、逆に仕掛けを沈めてからコマセを打つなどタイミングを合わせて下さい。また、グレが完全に浮いてハリスが長すぎてアタリが出ないときはハリスウキの活用も有効でしょう。
 沈め釣りは、潮を見て決めます。前述のやり方でエサを取られないときは実行してみます。二枚潮でコマセがある程度の深さから、方向を変えて流れている場合が考えられるからです。上潮の流れだけに仕掛けを流すと、サシエサはコマセの効いているところからどんどん離れていってしまい、自分のコマセでグレを釣れなくしているという結果になってしまうのです。
 オモリ、水中ウキといったアイテムもこの場合に有効になってきます。海中は見た目よりも複雑であると考え、釣り方がワンパターンになる事なく、食い気のある時にサシエサをグレの口まで運ぶ事が大切です。そして余裕を持って対処できる好バランスなタックルでグレに挑んで頂きたいと思います。



張って持ち、コマセの沖側に竿を引いて引き込む。


横流れは潮下の沖から引き込んで来る。



山下ウキ







山下さんのチロリン丸 052-799-8779

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