日時 2009/11/28
場所 三重県島勝浦
渡船 宮澤渡船

今回は40センチオーバーのグレを目標に、釣友の石黒さん、岡田さん、水野さんの計4名で三重県の島勝に出掛けてきましたので報告します。前夜の天気予報チェックは、曇り後晴れで気温は13℃、干潮08時11分、満潮14時23分、中潮ですので、水温もぼちぼち下がり始めた頃と予想できます。午前1時過ぎに名古屋を出発した我々は、釣エサ市場でボイルのオキアミと最近の紀東情報を仕入れて渡船屋に向かいましたが、紀勢自動車道の大宮大台ICから紀勢大内山ICまでの間が延長した効果から少し早い午前4時半には駐車場に到着しました。

まだ薄暗い午前六時過ぎに港を出ると、ウネリで渡船が揺れるのを体感できるほどでした。ササドのハナレ前に到着して辺りを見渡すと、サラシがかなりきつく洗濯機状態という表現が的確です。少しの間様子を見た後に、奥に回り込んだササドの地で渡礁することができました。わたしは船着きに釣座を構えて狙い目をうかがったところ、釣座から見て沖向きに右から左に流れる潮と、左手に位置するササドのハナレ方面から右手に流れていた潮がぶつかり良い感じにヨレができていることが確認できます。しかし右手から左手の沖向きの流れは、潮というよりも左手から右手の潮の流れに引張られてできた流れのように見受けられます。どちらにしてもコマセが溜まりそうな狙い目であることが推測できますので、ヨレの中で仕掛けを張るとゆっくりと潜り潮に乗って沈んでいきます。右手から仕掛けを乗せて、コマセが刺し餌と同調していることを信じながら仕掛けの張りに注意しますが、刺しエサが残ってきますので、エサ取りの活性が低いようです。この状況でグレが食ってこないと先が心配になりますが、攻めるポイントは間違っていないことを自分に言い聞かせながら、洗濯機状態で仕掛けが浮かない程度でオモリを追加していきます。こんな状況の場合は水中ウキの方が有効に思えるのですが、昨夜の天気予報では予想できない状況でしたので、うっかり持参するのを忘れておりました。

グレの活性が上がるまで辛抱の時間が経過しますが、隣で釣座を構えていた水野さんの竿が良い感じに曲がっているではありませんか。タモ入れのヘルプが必要ないかしばらく様子を見ていましたが、水面に浮いた魚影からグレではないことが確認できました。本人によるタモ入れの際に白っぽくギラリと光ったように見えたことから、チヌと思いこんで釣りを再開しましたが、チヌに似た40センチ弱のヘダイだったようです。ヘダイはタイ科ヘダイ亜科ヘダイ属でチヌよりも美味しいらしいと感心していると、今度はササドのハナレ向きに釣座を構えて水道を狙っていた岡田さんの竿が曲がっています。竿の曲がり具合から両型であることは分かりましたので、ほぼグレに間違いないだろうと推測して釣りを再開しましたが、40センチオーバーのチヌでした。ササドのハナレと言えば、名実ともに良型グレが狙える1級磯のイメージが強かったので、先ほどのヘダイに続き少々驚きました。どちらにしても魚の活性が上がってきていることに違いないので、右手から仕掛けを乗せながら仕掛けの張りに注意していると、ゆっくりと潜り潮に乗った仕掛けが安定した瞬間にウキがスパッと消し込んだのを確認しました。引きの強さと竿の曲がり具合からタモ入れは不要と一気に巻き上げて水面に浮いたのは25センチぐらいの口太でした。やっとこさグレの登場に釣れるパターンをつかむため、同じポイントに仕掛けを潜らせると、やはり仕掛けが水中で止まった直後に角度を変えてウキがスーッと入っていきます。シャープな引きと下への突っ込みでグレであることは推測していましたが、選択したハリスは2.0号で安心のやりとり後に水面に浮かせたグレは30センチちょいでした。次はさらなるサイズアップを期待しましたが、弁当が届き船着きに釣座を構えていたわたしは、早めの昼食を兼ねてしばらく休憩です。このまま釣りを続けることができれば良い結果を期待できましたが、ウネリに加えて風が強くなり、波を被る回数が増えてきたので仕方なく釣座の変更です。その後しばらくは刺しエサが残る状態が続きましたが、最後まで諦めないのがわたしのポリシーです。


仕掛けを馴染ませて潜り潮に乗せることだけに集中していると、ウキがしばらく停止したことを見逃しませんでした。再びウキが沈み始めたところでソフトに合わせを入れると、竿にずっしりと重量感が伝わってきます。選択したハリスは2.0号であることに注意しながらやり取りを開始しますが、重量感のわりには底への突っ込みが少ないことに安心しました。この時点で相手がグレではないことは推測できていましたが、魚を浮かせようと竿を立てると反発して底に向かって潜り始めるので、根擦れに注意して竿の弾力で疲れるのを待ちます。なかなか引きが強いのでいつもよりやり取りに時間がかかったような感じがしましたが、水面に浮かせたチヌは目測で45センチオーバーでしたので、慎重にタモ入れしてフィニッシュです。ヒットポイントにコマセが溜まっていることは推測できますので、良型チヌがいればまだ食ってきますし、良型グレが食ってくるかもしれません。このまま絶好釣モードを信じて釣りを再開しますが、強風でできた波がどんどん高くなってしまい、残念ですが早上がりとなってしまいました。次回は良型グレの報告を期待してください。


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