日時 2008/06/07
場所 三重県尾鷲 梶賀
内容 ハンカーズ ゴルゴさん



月の引力よって海中に潮のハイウェーができる。この時季、でかい、オナガグレの群れが、この潮道を通って梶賀の磯にたどりつく。情報を信じ、情報に踊らされた、釣り人が磯の上に乱立する。やつらが回遊してくることを願い、ひたすら、海を見つめ、ウキを見つめ、さらにその先の夢を見つめて。

 6月7日、フェリーで伊勢湾を渡って、この時季、ゴルゴの恒例、勝三屋一泊のオナガ釣行に行ってきました。大黒地に5人下ろされたのだが、4人は連れどおしだったので交渉なんてできるわけもなく、おいしいポイントは全部取られてしまう。どこで竿を出したらよいのか分からずうろうろするばかり。船長が戻ってきて、そこの岩の上に乗ってやってと言うが、足はひっかけるところはないし、掴むところは濡れていて滑る。乗り方が分からないと告げると、4人組の一人が親切に場所を変わろうかと言ってくれるが、怒りを抑えながら断る。場所を変わるということはその人の場所(先端)が空くわけだが、他が乗れて自分が乗れないことにむかつくのだ。30分くらいあとになって、コツが分かって乗れるようになりました。

 岩の上から海を覗くと下はでっかいゴロタ岩が転がっている。潮は上げから下げに入るところでした。1時間ほど経過するが、時折、アカジャコが釣れるだけでグレの気配はない。水はきれいで底までスケスケなので魚がいないのがよく分かる。冬の海の感じであった。底までだいだい4m、ゴロタの隙間に入れば5mくらいになるだろうか。自分の乗っている岩は絶壁になっている。5Bのウキに変えてガン玉を浮力より重くして足元の絶壁にへばりつけて待っているとすぐにウキが消しこんだ。30cmくらいのグレであった。

同サイズを2匹追加したが、その後は手前のサラシが強くなり、その影響で仕掛けが壁から離れてしまいアタリは遠のいた。あっちこち探ってみるが、サラシの余波で仕掛けが落ち着かない。最終的には岸際に仕掛けを入れた。しばらくしてウキが沈んだまま浮いてこない。やっぱり引っ掛かったかと重いながら竿をゆっくり上げてみるとグイグイ引くではないか。こんなところでもグレは釣れるんだと思いきや、ボコっと顔を見せたのは30cmは越えているソイであった。おおー!煮物だ!クーラーにキープ。それからカサゴ2匹、グレ1匹を追加した。

 周囲はどうだろうか。見回ってみると、まだ10時だというのにすでに熟睡に入っている人、無気力にコマセを撒いている人、全く活気のない状況であった。水木金とよく釣れていたからグレもオキアミに食い飽きたのでしょうか。他に移っても同じと思い、その日はそこで粘ることを決めた。釣を再開すると、すぐにウキが消しこんだ。あっさり上がってきたが35cmのグレであった。もう一匹と同じところに入れたが、サラシの余波で仕掛けが流され、引っ掛かった感じでウキが沈んだ状態になった。ほかっていたのだが、そのままの状態からウキが動かない。1分もすると我慢しきれず回収してみると、グイグイ引っ張るではないか。なんと、30オーバーはあるカサゴではないか。

 それからは全くアタリがなくなり、18時30分、納竿した。手前の磯では終了間際に50cmオーバーのマダイを上げていました。今年はマダイがよく釣れているようです。カサゴは煮物にしていただきました。本日の釣果はグレ30−35cmが5枚でした。次の日も一日やるつもりでしたが、とっても大きいタカノハナが釣れたこと、エサとりもいない、誰の竿も曲がらない状況、どうやらグレの倦怠期に来てしまったようなので午前で終了しました。なぜか豚の角煮が恋しくなってしまいました。

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