日時 2007/04/08-09(-)
場所 神津島
渡船 海賊渡船
報告 ゴルゴ隊員


会長、谷口さん、佐倉さん、他、よくしゃべりまくるそのお友達4名の計8人で、4月8日、9日とレンチャンで神津島に行って参りました。初日は先客の名釣会の人たちでオンバセが占拠されているため、半島周りとなりました。納竿が3時というは物足りないが出船も一時間遅く7時からはちょっと不満。せっかくの泊まりなんだから18時ぐらいまでやりたいね。
 着いた港と反対側の港に移動して、待つこと50分くらいだろうか。その間に恒例のペアと順番決めののジャンケン。いつもこういうときのジャンケンは強く、本日も勝利したのだが、これが一つ目のケチの付けはじめであった。普通はいい磯から乗れるものと思うがここでは近場からのっけていくのだ。二番船だし船頭から見れば、磯と磯の距離が離れているのだから当然といえば当然。乗った磯の名前は分からない。名も無き磯?名も無き修羅?金色のファルコ、最強の雑魚キャラ・・・・・いかん、いかん。

 潮はタルタル・・おい、ここは紀東か、俺はもっとダーっと流れる本流に乗っけてガッツーンとやりたいんだ。船長の話ではここで昨日一番デカイのが出たということだ。確かに足元の際にはデカバンがうろうろしており、気持の救いではあったが・・・・こいつら、全く、やる気なさそう・・・・。ここまで来て紀東の釣りするのか。尖がった先端にその下はオーバーハング、あて潮で来るためポイントをうまく攻めれない。攻めるレパートリーがないと言えばそれまでなんだが・・・あっ、書いていて閃いた!重い仕掛けにすればよかったんだ。
 20−30cmぐらいのオナガがポツリポツリ釣れていたのでおもしろいにはおもしろいのだが神津としては物足りない。9時ごろ、「うわ、ばらした!」谷口さんの悔やし声、足元のオーバーハングに突っ込まれてネズレが原因のようだ。その30分ぐらいあと、自分にも40オーバーと思える強い突っ込みが来たが、先端の尖がったところで巻きつかれてしまい、ブレイク。おまけに高価なグレックスのテスタとアポロを失くしてしまい、ショック。ここで、谷口さんが会長に状況の一報を入れると、なんと、会長、佐倉さんは目の前に本流が流れており、40−45cmサイズのグレが入れかがりとのこと。勝ってはならないジャンケンに勝ってしまったことに気づく。

 見回りに来た船長からは「ここは午後から潮が変わるから粘って!」こんなこと言われては磯変わりは出来ない。だいたい2日釣れてたら次の日はあんまり釣れないよ。魚だって固体数が変われば防衛本能が働いて移動するさ。これは浜名湖のクロダイもそうだし、磯のグレも同じはずだ。その後はあっちこっちと磯をさまよう。でも、釣れてくるのは25cmサイズばかり。しかも、こいつら、なかなか手ごわいのだ。一匹釣れると同じ仕掛けで2匹目が釣れない。仕掛けを少しいじると食ってくる。ついついムキになってデカバン狙いが小物に必死こいだことに、2つ目のケチが付いた。反対側で谷口さんが大声で呼んでいた。言ってみると40オーバーのグレをスカリに入れているではないか。
「ゴルゴ、ワキグレだ、泡のあるところで湧いてるから早く入れろ」、戻って道具を取り、言われるままにポイントに入れるがワキグレなど見当たらない。
「ゴルゴ、なんでマキエまかないんだ、ほら、また、湧いたぞ」
「どこですか、ぜんぜん見えないですよ」
「あっ!きた!」
谷口さんの竿が大きくしなった。(いいなあ)ゴルゴはうらやましがるしかなかった。釣れてきたのはまたも40オーバーであった。
「3匹のうち1匹ばらした」だったら最初の1匹目の時になんで呼んでくれなかったの!って言いたいね。
 それから、船長が言っていたように潮が変わった。ポイントを朝の場所に戻した。沖に投げると、流れて尖った先端のハエねに潜り込むように仕掛けがトロトロとゆっくりと入り込んで要った。ギュイーン、感触が胴まで来る。そりゃそうだ、竿は鱗海SPECIAL1号だから。それゆえ、谷口さんからよく磯を舐め取るといわれる。この釣行でも何度も言われたが、そりゃあ、いつも神津みたいなところで釣りするならランクを上げるけど、冬、生命感もなく紀東の海を相手だったら買う気になれないし、神津でも年1,2回しかできないのなら、これで十分だってのがゴルゴの言い分。潮の流れもプラスアルファされ強烈な引き、俺にもやっと40オーバーと思った矢先、スポッ!痛恨のラインブレイクではなく針のすっぽ抜け????悩んでしまう。最近、これが多いんです。もう1回、すっぽ抜け、そのあと、35cmのオナガが上がったのでした。このあと、ずっと同じパターンで40オーバーはでないもののそれに近いサイズが入れかかりになり、神津らしさを堪能できました。
 15時に納竿と言っていたのでそれに合わせて帰り支度をしたのだが、いつまでたっても来ない。30分ぐらいたったころだろうか。バシャバシャと水面をたたく音がして、わー!っと谷口さんが悲鳴を上げた。グレの入っていたスカリに鮫が食いついてきたのだ。スカリのロープを自分で持っていたため被害にあわなかったのだが、1・5mはあろう鮫が3匹も磯際をうろうろしていたのだ。怖いというより気持悪かった。写真に収めたので御覧ください。



 2日目はハンカーズ4人ともヒラッタイに乗りました。朝は風が強く、釣りにくい状況でした。年下で釣れていないからなのか、やさしいやさしい先輩方がジャンケンなしで最初に場所を選んでもいいよと言うので、お言葉に甘えて風裏になる水道ポイント選びました。はじめる前に、お腹が空いていたので朝ごはんのおにぎりからいただくことにしました。ご飯が柔らかくてめちゃくちゃおいしかったです。それから始めるも、ここでもコッパばかり、大きくても30cm止まり。これはでかいと思うのは皆、針がすっぽ抜けてしまう。後ろで時折40オーバーが上がる。向かいの離れとぶつかり時に右へ、時に左へとウキの沈む方向が変わる。そんな状況が2時間ぐらい続いた。そういえば、ここも2−3日よかったっていってたっけ。これが悪いパターンなんだよな。いつもの・・・・。谷口さんと会長わざわざ船長に電話しては早々に磯変わりした。来るまでに結構時間かかっていたから家でくつろいでいたのではないでしょうかね。自分と佐倉さんはそこで粘ることにしました。

 それからすぐに、風がやみ、潮もゆるみました。この週末、天気予報では雨が降るようなことをいっていたが2日とも天気が良かったのには感謝、感謝です。おかげで釣りができました。水はスケスケ、底の根までどこにあるかはっきり見えるようになりました。マキエを巻くと上でタカベその下に茶色の物体、その下でコッパたちがついばんでいるのが見えた。沈みの付近をウキが通ると突然、ウキがすっと走って見えなかったグレが突然姿を露わになったが大物は見えない。しばらくすると、潜りの漁師が来て、磯をカンカン叩いてタカノテを取る。そんな音を立てるとグレも根に入っちゃうじゃないか。仕方なく昼飯にした。おかずはおいしかったがご飯が固くなっていた。長根に移った会長たちはどうなっただろうか。電話をすればすぐ分かることだが、釣れてないばかりに余裕すらない。佐倉さんとも一言、二言話しただけで弁当が終えるとすぐに再開した。
 13時ごろになるとやんでいた風が再び吹き始めると頭の中で「あしたのジョー」のテーマが流れはじめた。(昨日、BSで特集を見た影響)後ろで佐倉さんが遠投して良型を上げていた。(ちょっと、ポイント拝借すます!)横に入って仕掛けを投入。マキエを佐倉さんにしてもらい、待つこと数秒、ウキが一気に消し込んだ。(今だ、クロスカウンター!やっと俺にも春が来たか・・・・あれれ・・・すんなり寄ってくるではないか)ひょっこりと30ぐらいのグレが顔を見せた。(げっ、ダブルクロスをくらちまった)
 4月なのに6月ごろの感覚がする温暖化の影響でしょうかね。それならば、向かい風になるがサラシ場に仕掛けを投入した。風の後押しでサラシはどんどん巨大化するのに水はスケスケ、底までスケスケ。ズミが好みそうな潮ではないか。時折、波が上がってきてバッカンをさらおうとする。ここでだめならあきらるしかないと覚悟だったが、過酷な条件にすぐに心は折れ始めた。案の定、半分はズミでした。しかも、納竿一時間前に撤収になってしまった。そもそもこの釣行・・・タモを忘れたことがケチのつけはじめであった。
 昨日、今日と俺は燃えた。世の中のことなどすべて忘れて、グレを釣ることに一心不乱だった。こんなに夢中になったのは久しぶりだ。だけど、だけどよー・・・つれなかったんだ・・・50グレが・・・・真っ白な・・・真っ白な・・灰になれなかったんだ。まだ、燃えてんだ、燃えた状態なんだ・・・俺・・・また、行きます、神津島へ・・・。

-Close Window-

inserted by FC2 system