日時 2006/11/25()
場所 和歌山県 出雲崎
内容 朝釣り
餌取り カワハギ… 20センチぐらい
イサキ… 25センチぐらい


今回は気温の低下による水温の変動でグレの活性状況に影響されにくい場所として、黒潮の影響が強い地区である串本町を釣行先に選び、11月最後の土曜日となった25日に出雲まで出掛けてきましたので報告します。

出雲は潮岬の隣に位置しており、数年前までメーカー(ダイワ)の予選会場にもなっていたほどグレの魚影は濃い地区です。名古屋のかたが串本への釣行計画を立てる機会はなかなか無いと思いますので、軽く説明しますと、串本町は本州最南端で潮岬は北緯33度26分、東経135度46分の位置で、東京の八丈島とほぼ同緯度に位置します。出雲からは和歌山県下最大の島である紀伊大島と繋がる串本大橋が見えます。

当日は水温22、3℃で波高2、5メートルに東北東の強風と生憎の条件となりましたが、わたしと2名の釣友は出雲の名礁である双子の親の渡礁することができました。双子の子と寄り添うように並んでいますが、白い灯台が目印で足場が良く大きな磯なので初心者でも安心して釣りが出来る磯です。海況に少し不安があった船長から双子の親に乗る了解を得た私達は、波を被らない安全な場所で釣りをすることになったが、以前に名古屋市に在住の名手であり釣行に同行させてもらう山下繁祐さんが沖向きの釣座で40センチオーバーのグレをあっという間に数枚釣り上げた事実を覚えている私は渡船を降りてから向かう位置は決めていた。しかし磯に上がってみると予想以上に向かい風が強くてコマセを撒いても自分に向かって戻ってきそうな状況でとても沖向きに釣座を構えることはできないので、釣友と本命ポイントである船付き側の水道に荷物を置いた。

双子の親と双子の子の間を流れる水道は全長で30メートルはあると思われ、常に緩やかに潮が流れているのでどこから狙ってもグレが食ってくるポイントですが、今回は強風による波の影響で水道の半分は釣りにならない状況であったので潮下側に釣友たちと釣座を構えた。公平にジャンケンで選択した私のポイントは双子の子に向かって右端の角であるが、良型グレがよく仕留められる高実績場である。水道の幅は10メールほどで水道の真中にうっすらと沈み根が確認できコマセに誘われたグレが飛び出してきそうな気配なので水深は竿一本ぐらいと予想して判断ミスを犯しましたが、後に確認したところ竿三本との事なので双子にチャレンジしたくなった方は参考程度に覚えておいてください。角の足元は1メールほど張り出した部分があるので、えぐれた部分からグレが出てくると思いますがやり取りは根擦れに注意が必要です。潮はゆっくりと流れており水道の真中あたりに仕掛けを入れた場合はそのまま水道を抜けていきますが、磯際に仕掛けを入れてもだんだんと双子の子に引き寄せられるように仕掛けが流れていきますので、刺し餌をコマセに同調させるのはそれほど難しくないと思います。

竿一本のハリスを取り水中ウキを使用して潮乗りを重視した仕掛けにして磯際から沖目まで探ったためか、数投目から25センチほどのイサキが食ってきました。磯際にはコマセに誘われた手の平サイズのカワハギがちょろちょろと出てきますので、しばらくコマセを打てばグレも食ってくるだろうと気長に待つことにしましたが釣り始めて2時間ほど経過した時点でイサキの数は伸びていますがグレがお出ましになりません。水温は22度台をキープしていますが前日との比較はできていないので急激に水温が低下してグレが捕食するタナが深くなったかもしれませんので、少し狙い方を変える必要がありますが竿一本のタナでイサキが食ってくることと、先ほど触れたように水深は竿一本ぐらいと判断ミスを犯していたのでタナを下げるのを躊躇してしまいました。グレがイサキより深いタナで釣れるのか試すことができなかったのが残念ですが、そうこうしているうちに時計が11時を示す頃には波が高くなり移動のための渡船が来たので今回は双子の親でグレの姿を見ることはできませんでした。次回はコンディションの良い日を狙って再度双子の親に挑戦したいと思います。

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