日時 2006/11/12()
場所 和歌山県 田辺
内容 朝釣り
餌取り チンタ… 15センチぐらい〜多数
キビレ… 15センチぐらい〜多数


今回は名古屋市在住のチヌ釣り名手である山下繁裕氏が会長を務め、チヌ釣り愛好家が集まる風来坊の釣友たちと再会を兼ねて、和歌山県の田辺に出かけてきましたので報告します。

田辺への交通は東名阪自動車道の関JCT経由して西名阪自動車道に入り、大阪の松原JCT経由で阪和自動車道から最終地点のみなべICで下車します。さらに国道42号線を串本方面に約30分ほど南下すると到着します。田辺湾は数多くの沖磯も点在しておりグレや真鯛を狙うこともできますが、今回は地磯からウキフカセでチヌ1本狙いの釣行としました。チヌ狙いに的を絞って釣り場を決めた我々は各々に釣座で準備を始めます。

偏光グラス越しに海中の様子を観察しますが餌取りの姿は確認できません。サラシも無く全体的にのどかな雰囲気の釣り場でチヌが潜んでいるポイントを予想するのは難しく、ウキ下もどれぐらい取ってよいのか見当がつきませんでした。とりあえず周囲の地形から竿1本から2本ぐらいの水深を予想して、ハリスは1.5〜1.7号を選択して3ヒロから攻めることにしました。普段はグレを中心に狙うことが多いので、最初から鉛を打つことはありませんが今回はメインターゲットがチヌということもあり2Bのウキをしぶしぶで使用することにしました。コマセを打った後に仕掛けを入れてから再度コマセを打つサンドイッチ釣法を繰り返し、コマセが効いてきた頃に通常とは角度が違う沈み方でウキが視界から消えたので、軽く合わせを入れると小型の引きが手に伝わってきます。少しやり取りを楽しんでから魚を抜きあげると、15センチほどのチヌであったことから、魚影の濃さを確信して粘っていれば必ず良型が食ってくる安心感が出てきました。

周囲をいろいろ探ってみると、釣座から見て沖向きに右から左に流れる潮と左から右に流れていた潮がぶつかり良い感じにヨレができていることが確認でき、ヨレの中で仕掛けを張るとゆっくりと潜り潮に乗って沈んでいきます。攻めるポイントはここしかないと、コマセが刺し餌と同調していることを予想しながら仕掛けの張りに注意していると、スーッとウキが視界から消えるまで待ち軽く合わせを入れると竿に魚の重みが伝わってきます。選択したハリスが1.5号であることに注意しながらやり取りを開始しますが、重量感のわりには底への突っ込みが少ないことに安心しました。しかし魚を浮かせようと竿を立てると反発して底に向かって潜り始めるので、根擦れに注意して竿の弾力で疲れるのを待ちます。なかなか引きが強いのでいつもよりやり取りに時間がかかったような感じがしましたが、水面に浮かせたチヌは目測で40センチ弱でしたので、慎重にタモ入れしてフィニッシュです。


先程のヒットポイントで同じように潮のヨレに仕掛けを乗せると案の定、1投目でウキが沈み始めたので合わせを入れると竿にグッーと乗ってきました。引きの感じは同様に重量感が伝わってきましたが、2匹目ということもあり少し強引にやり取りをしたところ針外れでバラしてしまいました。チヌは口が堅いため合わせは遅めにして針を飲み込ませるぐらいにしなければならないことを忘れていたことに後悔して、同様のポイントを攻め続けるとしばらくして待望の当たりがやってきました。今度は遅めの合わせを心掛けてやり取りを開始しましたので、浮かせようとした魚が反発して底に向かっても針外れは起きません。慎重にタモ入れした2匹目の良型チヌは43センチでしたので、今日のヒットパターンをつかんだ気持ちになり再びチヌが食ってくる予感がしました。さらに同様のポイントを攻め続けるとすぐに当たりがありましたので、針外れに注意してやり取りを開始しますが重量感に加えて底と横に向きを変えて移動して簡単には浮いてきてくれません。これまでよりも突っ込みのパワーが違いましたので体力の消耗を待ちながら極力ソフトなやり取りに心がけて魚を浮かせると良型チヌが水面下に姿を現し、本日最大の52センチの見事なチヌをゲットすることができました。


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