-Close Window-

2月に入ってから、梶賀で連日40センチオーバーのグレが数多く釣れているとの情報を入手しました。サバルの丹羽さんと竿友会の横井さん、AQUAの山晃さんがテレビ番組の取材で1月末に梶賀に来たときも、40センチオーバーのグレを爆釣したことは記憶に新しい。梶賀の好釣果が2週間ほど続いていたので、これは行くしかないと2月21日に釣行予定を立てました。久しぶりの梶賀釣行のためか、途中の311号線で道を間違える(梶賀トンネルの手前で梶賀方面に左折するのを忘れてそのまま直進してしまう)アクシデントで焦りましたが、午前5時30分に勝三屋さん(TEL05972-7-2182)の駐車場に到着。梶賀は好釣果が続いているので混雑が予想されましたが、平日のためかグレ狙いは私を含めて5名です。他の渡船屋さんのお客さんを含めても25名ぐらいですので、希望の磯に上がれそうな予感で朝から気分は快調です。50センチクラスの魚拓を眺めながら出船を待ちますが、またもやちょっとしたハプニング(寝過ぎたのか6時を過ぎても船長が起きてこない)で焦りましたが、6時10分に予定通り出船です。見張り下を通過した渡船が目指した磯は梶賀の1級磯である神須の鼻。三宅も候補でしたが船長の薦めもあり小鼻に降り、小鼻の先端の船着きから少し大鼻向きに入ったところを釣座としました。この日は中潮で満潮8:37、干潮14:50です。たまに磯伝いに波が駆け上がってくるのでチャラン棒をセットして海中の様子を伺います。1メートルほど先まで棚が出ていますので、大グレがきても何とか取り込めそうな足場のチェックを済ませます。潮は小鼻から大鼻方面に流れており、先端50メートルほど先に潮目が続いています。小鼻の奥(私の釣座の右手)は大きなサラシが張り出しており、こちらも50メートルほど先まで白泡が伸びています。コマセに群がる餌取りは鰯の団体さんのようですが、コマセにつられて餌取りが何も出てこないよりも気分的にやる気は出ます。左手の潮目を狙いたいところですが、先端の釣り師の迷惑にならない攻め方で組み立てなければなりません。グレの活性は今のところ把握できていませんが、ここ数週間の好釣果から高いと推測できます。40センチから50センチ、もしかしたらそれ以上のサイズの口太が食ってきますので、目の前にある棚による摺り切れを考慮してハリスは2.5号以下に落としたくありません。そこで最初は流れの緩やかな竿下、潮流とサラシがぶつかる潮目、サラシの先端を中心にふらつかない仕掛けで3ヒロから攻めることにしました。コマセに群がる鰯の団体さんはわんさかといるのに刺し餌は綺麗に残ってきますので、ハリスと針のサイズを落としたくなりましたがウキ下の調整で様子をみることにしました。まずは2ヒロに上げて鰯の中に刺し餌が落ち着くようにしてみましたが反応はありませんので、今度はウキ下を下げていくと5ヒロで刺し餌がなくなり始めました。仕掛けが落ち着くポイントにしばらく刺し餌を送り込んでいると、30センチほどのグレが食ってきて心地良い引きを味わうことができました。今日のヒットパターンを見つけるべく、本命の40センチオーバーを探しますがなかなか後が続かないので、仕掛けが状況にマッチしていないのでしょう。仕掛けの流れを観察すると上潮が滑っているようなので、ウキのサイズを小さいものに取り替えて仕掛けの流れる速度を少し調整すると、50メートルほど流したサラシの切れ目でいい感じに落ち着いていたウキが奇麗に入っていきました。すかさず合わせを入れると魚の重量感が伝わってきます。足下までわりとすんなりと寄せることができましたが、ここからが勝負です。グレも簡単には浮いてきてくれませんので、張り出た根をかわしながら体力の消耗を待ちます。ハリスは2.5号なので、擦り切れさえしなければ切れることは無い安心感から少し強引に浮かせにかかりました。水面に浮かせたグレはすでに目測で40センチオーバー間違いなしでしたので、慎重にタモ入れしてフィニッシュです。産卵を控えてお腹がパンパンに膨れてぽってりとした口太は43センチでした。ハリスをチェックしたところ所々に擦り傷が入っていたので交換して再び狙いを定めますが、ヒットポイントにコマセが溜まっていることは推測できますので、グレがまだいればまだ食ってくるはずです。同じようにサラシを使って先程のヒットポイントまで仕掛けを乗せると案の定、1投目でウキが視界から消えたので合わせを入れると竿にグッーと乗ってきました。引きの感じは同様に重量感が伝わってきましたので、少し強引に足下まで寄せてから張り出た根をかわして浮かせにかかりました。2匹目の40センチオーバーも産卵を控えてお腹がパンパンに膨れてぽってりとした41センチの口太です。今日のヒットパターンをつかんだ気持ちになり再びグレが食ってくる予感がしました。サラシを使って先程のヒットポイントまで仕掛けを乗せると、またもや1投目でウキが視界から消えました。3連チャンでゲットした40センチオーバーの口太も産卵を控えてお腹がパンパンに膨れてぽってりとした40センチでした。今の時期にこんな好条件で釣れることは希ですが、これ以上グレを持ち帰っても食べ切れませんので、同じ磯に上がったかたにポイントをお譲りして今日は早上がりすることにしました。11時の納竿で時間に余裕がありましたので、港に戻ってから渡船屋さんに近況を詳しく訪ねてみましたが、梶賀だけが釣れる理由は分かりませんでしたが釣れる時はバタバタと連チャンするようです。もうしばらくはこの状況が続くと思われますのでまた行ってきます。ちなみに今日の40センチオーバーはすべて雌の口太でした。

inserted by FC2 system