7月29日、目指したのは伊豆半島の田牛の石取根の本場のハナレ北側、ここ大潮の下げになるとあて潮になってそのヨレタところにイサキが湧く。タイムリーに尾長もくる。青物の巡回もある。サラシの中から50ぐらいの尾長が頭を出してボッテくるときもある。これは6月爆釣したときの状況。こんなシーンもあった。サラシが消えた一瞬、水深30cmぐらいのところで50ぐらいのグレが隊列が現れた。やつらの鼻先にエサを流すのだが見向きもしない。そのまま通過したエサが段差のあるところに落ちていったとき、一匹が方向転換して落ちていったエサを追いかけ姿が見えなくなったところで食いついた。魚の視界は360度であった。これ、散々遊んでやったあげく、針を抜いてやってリリースしてやりました。
今日も貸切と思いきや知らぬ二人組が引っ付いてきた。定員3名だが、3人はきつい。2人で十分な場所。なんとかポイントは確保したが、この2人組、釣り場に航空写真を持参していた。ウキはエサ屋でよく見かける売れ残ったはるか昔のでかいウキ、流れの速い場所なのに沖へコマセを入れる。完全に素人ではないか、1投目からポンポンとイサキが釣れていたが、それっきりであった。エサとりがいない状況でエサの撒きすぎなんだよ。同調すりゃいいってもんじゃねえよ、と腹の中で吠える。でも彼ら、暑さにバテて11時には上がってしまいました。
ゴルゴ様の一投目、居着きのデカバンを狙う。タナを50cmくらいにしてサラシのど真ん中にエイ!2投目でドラグが唸る。オイオイ、止まらねえ!ドラグはいっぱいに締めたはず、確認すると確かに締めてある。溜めて、溜めて、動きを止める。ゆっくり魚の進行ベクトル反転、ゆっくり寄せる。なにかにズられている感触もする。あと少しで離せるかなってところで軽くなった。根ズレによるブレイク、ハリス4号なのに、ウキまでロスト。この後、イサキがポツポツ釣れる。タナ1ヒロ、紀東では考えられないタナ。時々、ウキの付近をデカバンがうろつく。そのときは確実にエサが無くなっていた。極剣でもアタリは分からない。でも、中にはバカもいる。8時ごろ、タナ2ヒロでキ・ター!しかもサラシの切れ目で食ってくれたおかげで一気に勝負を掛られる。スプールを手で掴んでドラグを出させない。魚も根に入れないと判断したのか深場のほうに走った瞬間、勝負は決まった。強引に上げるとグレの頭が現れた瞬間、後ろからきた波に乗せられて際まで運ばれ、あっけなくタモの中に納められた。44cmのオナガであった。この後はイサキがコンスタントに釣れたが、11時ごろになって潮が変わり流れが逆になるとパタっとアタリがなくなりエサも取られなくなった。
それでもなーんも知らないゴルゴ様は、三重のとき同様、我慢しているとそのうちデーッカいグレがぽつりぽつりとくるんだってことを信じて1時間が過ぎる。一息入れるため反対向きの磯の様子見に出かける。そして、信じられない光景を目にする。ものすごく潮が速いにもかかわらず、デカバングレたちがコマセに乱舞、釣り人のなかなかの腕で、そのタイミングで矢びくと竿がのされた。釣り人はしかっりと竿腰を溜めて魚が疲れるを待つのだが・・・・魚は流れに逆らって平然と水面を泳いでいく。グイグイラインを引っ張っていき、やがてブレイク。流れにのってすごい引きをするならまだしも、流れとは逆に泳いでこれである。この光景がまた繰り返され、釣り人は叫んだ。どうにもならん!
な、なんだこれ、魚のパワーもすごいけど潮によってこうもポイントが変わるのか。これが伊豆なんでしょうか、魚が素直なんですね。さっそく大移動を開始。クーラー、ブクブク、バッカン、竿ケース、チャラン棒、に竿、道具バッグ、汗だくになりながら険しい岩を登り降りすること4往復。先の釣り人の横に入れさせてもらった。その後、この釣り人、何発もバラシしてゲットしたのは40cmくらいのグレだけであった。で、自分はイサキイサキイサキ、イサキオンリーであった。水面にはタカベ、底のほうにはグレがうろついているのに釣れてくるのはイサキだけであった。タナを50cmにしても食ってくるから何か理由があるのでしょう。1時間くらいで20匹くらい釣っただろう。クーラーも満タンになる。迎えの時間が近づき道具を片付けに入ったとき、流れが少しゆるんだせいかデカバングレがアタリ一面に湧き出した。ボイルを撒くと食った!次は手前のチョボに乗せてくれるよう船長にお願いして家路に向かった。




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